あたまのなか研究室

ピクルス(2代目)とぶらいあん(初代)の研究室です。

映画

(すでに観た人のための)リネーム・オブ・黒澤映画

シネ・ヌーヴォ(大阪)の黒澤映画祭も全8週のうちの4週目に入り、上映予定の30作品のうち半分の15作品までがスクリーンに登場しました。 そこで、ふと思いついた疑問「映画を観た人が、もし原題を知らなかったとしたらどんなタイトルをつけるだろうか…

「(映画女子のための)初めてのミフネ!安心保証キャンペーンin黒澤祭」概要(※終了しました)

以下は、10月25日からシネ・ヌーヴォ(大阪)にて開催されている「黒澤明映画祭」に連動して、ピクルス(アカウント:@Twitbriantwitt)が、Twitterにて現在展開中のキャンペーンについての概要です。 <名称> (映画女子のための)初めてのミフネ!安…

「初めてのヌーヴォ体験キャンペーンin黒澤祭」概要(※終了しました)

以下は、10月25日からシネ・ヌーヴォ(大阪)にて開催されている「黒澤明映画祭」に連動して、ピクルス(アカウント:@Twitbriantwitt)が、Twitterにて現在展開中のキャンペーンについての概要です。 <名称> 初めてのヌーヴォ体験キャンペーン in 黒…

予告篇が映画を殺す

かつて「映画は不況に強い」と言われましたが、今の社会においては、貧困層はもちろん中間層においても「相対的に映画館代は高い」と感じる。これは例えば通信費が1万円位の若者にとって月給のうち使える金額は極めて制限されるからです。「映画選びに失敗…

『一番美しく』という映画の本質について

以下は、Twitterにて発表したものであるが、あらかじめお断りしておくと、私は映画評論を基本的に読まない(老後の楽しみに取ってある、ということにしているが、今後読むことがあるかもしれない)ので、これについてはどこかで誰かが書かれている可能性は充…

シネ・ヌーヴォ「黒澤明映画祭」詳細公表についての発言

シネ・ヌーヴォの「黒澤明映画祭」(2014/10/25〜12/19)の詳細情報について、私がツイートした内容は以下の通りです。後半の一部は推測です。またツイートへの補足も追記しました。 シネ・ヌーヴォ「黒澤明映画祭」詳細が出ました。価格はフ…

ミニシアターに映画を観に行くということ

映画は世界を拡げてくれる可能性を持っています。ミニシアターはシネコンに比べると、空間的・時間的に多様な(色んな国や地域、様々な時代の)映画をみせてくれます。重要なのは私達が空間的・時間的・ジャンル的に「閉じることなく」常に違う場所に立って…

「異能の人」がいなくなるとき

ハリウッドの俳優・ロビン・ウィリアムズが亡くなった。自殺と見られるという。63歳になったばかりだ。 私は彼のファンだという認識は特になかったが、何だか胃の辺りが差し込むように苦しくて仕方がない。 いま思うことは「彼は、多くのハリウッド映画に…

どうしてミニシアターの支配人は女性ばかりなのか?

最初にお断りしておきますが、以下は筆者による全くの推測に基づくものであり、実際の関係者からの取材によるものではありません。 (もしこれが筆者の推測通りであれば、堂々とこんなことは書けないと思います。無責任者だから勝手なことが書けるということ…

「ひなぎく女子」を捕まえる27の方法

えーと、タイトルの数字はアレです。水増しです。これはあくまで2、3の提案なので、残り20幾つかの分は読んだ方々で考えてみて下さいね。 さて、最近上映された映画『ひなぎく』において、各劇場で、それまでの「映画女子」とは異なる種類の若い女性が多…

TOHOシネマズ初日700円割引サービスとは

最大手シネコン・TOHOシネマズが、ヤフーと提携して、ヤフープレミアム会員に新作映画初日最大700円割引で鑑賞できるクーポンをプレゼントするというキャンペーンを行っています。 「金曜日は映画を観に行こう!最大700円割引クーポンプレゼント!」 …

『永遠の0』とはどういう映画であったか

昨年の12月から正月映画として公開され大ヒットした『永遠の0』ですが、4月の時点でまだ東宝系シネコンで上映が続いていたのにはびっくりです。『アナと雪の女王』にあっさり抜かれたとはいえ、今年の邦画興行の記録としては群を抜いたものでしょう。 そ…

大阪ヨーロッパ映画祭の終焉

映画祭がある場合は告知がありますが、映画祭がない場合は「何もない」ままフェイドアウトして終る可能性が高いので、今回がこの映画祭に関する最後の報道になるかもしれません。そこでこの機会に、大阪ヨーロッパ映画祭について少し書いておきたいと思いま…

『ブライアン・ウィルソン ソングライター』インプレッション

ブライアン・ウィルソンの音楽遍歴を追った大作ドキュメンタリーがあるという話は、数年前から輸入盤でDVDがリリースされていたことから知っていたのですが、内容がよく判らないことと英語の読解力のなさから購入を控えていたところ、ここに来て日本公開、大…

「旅するW座」と「映画の価格」と「ミニシアター巡礼」

本日、安西水丸さんの訃報が伝えられました。今月19日に71歳で没したとのこと。まだまだ若い年齢です。 私はご尊顔を拝見したのは一度しかないのですが、その「旅するW座」の第1回公演(第七藝術劇場)におけるトークの脱線ぶりは印象深いものでした。 …

第9回大阪アジアン映画祭私的総括

<第9回大阪アジアン映画祭・各賞受賞結果> 2014年3月16日発表 ★観客賞 『KANO』 台湾/監督:マー・ジーシアン(馬志翔) ★Audience Award “KANO” Taiwan / Director: Umin Boya ★ABC 賞 『おばあちゃんの夢中恋人』(阿嬤的夢中情人) 台湾/監督…

(参考)シネマサンシャイン「消費税引き上げに伴う鑑賞料金改定について(全文)

2014/03/08 消費税引き上げに伴う鑑賞料金改定について シネマサンシャインでは、2014年4月1日の消費税引き上げに伴い、全体で増税分の適正転嫁になるよう鑑賞料金を改定致します。 【改定後の料金】 ・一般、大学生、中学生/小学生、幼児は現行料金のまま…

(参考)T-JOY「各種鑑賞料金の改定について」(全文)

2014 年 3 月 3 日 お客様各位 株式会社ティ・ジョイ 各種鑑賞料金の改定について 2014 年 4 月 1 日より、当社の運営する劇場(共同経営を含む)の鑑賞料金の見直しをさせ ていただきますことを、下記の通りお知らせ致します。 今後とも変わらぬご愛顧賜り…

(参考)MOVIX「消費税増税に伴う各種鑑賞料金の改定について」(全文)

消費税増税に伴う各種鑑賞料金の改定について平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 この度、株式会社松竹マルチプレックスシアターズ(本社:東京都中央区 代表取締役社長:瀬戸口和人、以下SMT)は、平成26年4月1日からの消費税等税率引上…

(参考)109シネマズ「2014年4月からの鑑賞料金改定について(全文)

【重要】2014年4月からの鑑賞料金改定について [2014/02/28] 平素よりご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。 この度、下記の通り鑑賞料金を改定いたします。 ご利用のお客様には何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。<基本改定内容> ◆一…

(参考)TOHOシネマズ「消費税引き上げに伴う鑑賞料金の改定について」(全文)

Information お知らせ 消費税率引き上げに伴う鑑賞料金の改定について (2014/01/30) TOHOシネマズ株式会社では、消費税率引き上げに伴い、以下の通り2014年4月1日以降の鑑賞料金を改定いたします。 【改定の概要】 鑑賞料金全体での適正な転嫁になるよ…

映画料金4月「値上げ」動向について分析する

本研究室では「映画料金が4月から値上げされるのかどうか」について、昨日まで4日連続で関連記事を掲載しました。 これは大手シネコンがプレスリリースで発表しているもの以外については本研究室独自の取材によるものです。 (3/5以外の記事は、現時点…

関西ミニシアター映画料金4月価格改定情報まとめ(最終確定版)

2014年4月1日からの消費税増税に伴う映画料金の改定について、関西ミニシアター(ロードショー館、一部は二番館)の情報を、主に「割引料金(サービス料金)」を軸にまとめています。 以下は、最初に直接全ての各劇場に確認を行ったうえ、その後ネット…

大手シネコン映画料金4月価格改定情報まとめ(最終確定版)

2014年4月1日からの消費税増税に伴う映画料金の改定情報のうち、主要な大手シネコン7社について以下にまとめました。(最終更新5月22日) <概要のみ公表> なし <詳細確定> TOHOシネマズ、MOVIX、T-JOY、109シネマズ、イオンシネマ、ユナイ…

イオンシネマも4月から「値上げ」に

一部既報で、イオンシネマは映画料金について消費税増税の4月以降「据え置きの方向で近々発表」という情報があり、イオンシネマの独自性に注目していましたが、劇場に確認すると、据え置きどころか、サービス料金のほとんどが「値上げ」ということが判りま…

TOHOシネマズ4月「値上げ」についての情報

以前に記載した件、1月30日に発表されたTOHOシネマズの4月消費税増税後の価格改定について、「割引料金」というのがどこからどこまでに相当するのかちょっと不明瞭だな、と思っていました。 「消費税率引き上げに伴う鑑賞料金の改定について」 (https:/…

『命てなんぼなん?』初日舞台挨拶・監督トークの内容

2月15日(土)にシネ・ヌーヴォXで初日を迎えた『命てなんぼなん?』、上映前に1時間に渡って監督によるトーク(というかほとんど独演会)が行われました。私は(他の上映作の都合上)その日に本作を観ていないのですが、ヌーヴォさんの厚意で客席で拝聴…

「SNSと映画館」(10)梅田ガーデンシネマとSNS

いよいよ今月末で閉館する梅田ガーデンシネマ。 この映画館の良かったところを考えてみたいと思います。 施設が綺麗であるとか待ち合いがゆったりしているとか長年親しまれてきたとか、いろいろありますが、本質的には、 「ヨーロッパや知られざる国や地域の…

清水宏監督作品本数から見えること

清水宏監督作品は、共作や短篇やドキュメンタリー含め、163本あると言われています。 今日は、この本数を年度別に集計してみました。 これにより、いくつか見えてくることがあります。 初期(特に最初の10年)の多作ぶり。(1924年、監督は21歳!…

「SNSと映画館」(9)映画料金の二重性について

以下は、2月5日に「SNSと映画館」で発言したことのまとめです。 これは、「SNSと映画館」の標題は外しましたが、前回の「映画料金の値上げについて」の話とも少々関連しています。(http://d.hatena.ne.jp/communicationbrakedown/20140130/1391015022) …