2012-01-01から1年間の記事一覧
話題の映画『レ・ミゼラブル』を観てきましたが、どうも冷静に観ることが少し難しい映画でした。 まず、音楽の力がいかに感情に訴えかけるかを改めて思い知らされました。完璧なミュージカル映画というのは『シェルブールの雨傘』だと思っているのですが、そ…
シネ・ヌーヴォで『おだやかな日常』を観ました。 人は「何だかよくわからないもの」を目の当たりにすると不安になります。そして不安が続くとストレスになります。 一般的に、人は「不安であると表明すること」でストレスの軽減を図りますが、一方で「不安…
「ポーランド映画祭2012」を開催中のシネ・ヌーヴォにて『尼僧ヨアンナ』を観ました。 「悪魔憑き」というのは、大抵女性に憑き男性である神父がお祓いするが、これは「(誘惑に)弱き女を(煩悩に)強き男が助ける=男が女をコントロール(つまり支配)…
これはスゴい。第一級資料。貴重。レア。それ同じやん。いやいや、なかなか手に入りまへんで。 限定千部。本当にすごい。おまけに値段もすごい。『[原寸版]初期アメリカ新聞コミック傑作選1903-1944(全4巻+別冊) 』 <内容> 現代マンガの原点であり、アメリ…
なぜか最近よく思い出す10年前の11月。この頃はこんなことがありました。 まったく個人的な話ですが、アマゾンで初めて輸入盤CDを購入したのが確かこの年の11月。 もちろんネットショップでモノを買うということ自体が初めてでした。 当時の自分の中で…
今月刊行された、R・A・ラファティの新刊短篇集『昔には帰れない』(ハヤカワ文庫。伊藤典夫/浅倉久志訳)には訳者であり編者の伊藤典夫氏による「あとがき」がついている。そしてあとがきなのに珍しくタイトルがついている。 ハヤカワ文庫では通例「訳者あ…
アトランティックR&B名盤リイシューの記事のアクセスが好調なようです。 ただしすべての記事をひとつづつ探すのは面倒だと思いますので、ここでアドレスをまとめておきます。 <アトランティックR&B名盤1000シリーズ> アトランティックR&B名盤リイシュ…
シネ・ヌーヴォ『我が家は楽し』(松竹、昭和26年) 貧しくてでも明るく家族思いの一家は、でも貧しくて苦しくてうまくいかなくて苦しい。 しかし彼らのささやかな幸福は最後の最後に紙一重のところで守られます。 めでたしめでたしで幸せそうな一家の様子…
またまた訃報の話で困ってしまうのですが、森光子さんが10日に心不全で亡くなられたとの今夜のニュース。 自分は今年になって「原節子と同じ92歳でお元気でいてほしい」というようなツイートをしていたこともあり、とても残念に思います。 しかし気にな…
石上三登志さんが11月6日に病気で亡くなられたとのこと。名前はよく知っているもののあまり詳しくはなく、年齢不詳な印象があったのですが、享年73歳で、同じ電通の鏡明さんとは一回り上だったのですね(誕生日は一日違い)。もう少し若い方かと思って…
第七藝術劇場で『愛のあしあと』というフランス映画が無料上映(9、16日)されるということで、今夜(9日)観てきました。 別に無料でなくても面白そうな映画なので会員料金ぐらいは払ってもいいと思っていたのですが、計2回しか上映がないということ、…
この秋、ワーナーからアトランティックR&Bの名盤カタログ100タイトル(そのうち国内初CD化が56タイトル)が全作最新リマスタリング、解説・歌詞付き千円の完全限定盤でリリース。10月3日、11月7日に各50タイトルずつ発売。私は全タイトル予約注…
えーと、本研究室ですが、今日でめでたく開設100日目となりました。 ここまで毎日何とか続けてこられたのも、読んで頂いている皆様のおかげだと思っておる次第です。 で、これを記念して何かある訳でも何でもないのですが、これを期に、今まで毎日休みな…
アカデミー賞『アーティスト』や『ヒューゴの不思議な発明』において、映画の原点に立ち返ろうとする作品が評価されるというのはハリウッドのある志向の限界を現しているように見えます。「新しいとされるものほど凡庸で新しく見えず、古いものほど新鮮で新…
この秋、ワーナーからアトランティックR&Bの名盤カタログ100タイトル(そのうち国内初CD化が56タイトル)が全作最新リマスタリング、解説・歌詞付き千円の完全限定盤でリリースです。10月3日、11月7日に各50タイトルずつ発売。私は全タイトル予…
シネヌーヴォ『ネムリユスリカ』「レイプされた後の女性の人生」「貧困から家を失った家族の人生」「車上生活における要介護者の人生」これら現実に存在するにも関わらず目をそらされる人々について描いた作品。閉じられた家族の息苦しさ危うさに何度もハッ…
『サウダーヂ』ようやく観ました。主な主人公は郊外都市で働く「土方」の二人。一人は現実の問題から目をそらし享楽の日常、一人は問題を外側のものと認識し攻撃する。享楽者は逃避を夢みて、攻撃者は怒りの矛先を見誤る。今まで描かれることのなかった郊外…
「タンタンと私」最終上映に滑りこみ。さんざんツイート評をみていたものの想像以上に過酷なタンタン人生。ナチス問題もあるけれど、週刊連載に追われて逃げたり病んだりはのちの日本の悩める漫画家の開祖のよう。晩年に心の友に再会できたのがよかった。今…
シアターセブンでやるというので札幌で観た「私だけのハッピー・エンディング」(原題:「ちょっとだけの天国」?)の話を。題名から女性向きの甘めロマンス映画かと思いきや、主人公が死期に直面してどう生きるかという話。コメディタッチで楽しめます。ウ…
「キツツキと雨」。味のあるシチュエーションコメディ。とにかく役所広司、オープニングから特に前半、これだけでごはん10杯くらいいけそうな感じ。いやもうそれだけで充分です。 (2012年2月22日、ぶらいあんのTweetより) キツツキと雨 ブルーレイ …
Movieって「動くやつ」ですよね。「あの動くの観に行こうぜ!動くやつ2枚!」とか。Talkieは「しゃべるやつ」「今度のしゃべるやつは歌がスゴいらしいぜ。しゃべるの3枚!」。映画は見せ物。米国では感覚的に根付いているので高尚なFILMなんて言葉を一般人…
この秋、ワーナーからアトランティックR&Bの名盤カタログ100タイトル(そのうち国内初CD化が56タイトル)が全作最新リマスタリング、解説・歌詞付き千円の完全限定盤でリリースです。10月3日、11月7日に各50タイトルずつ発売。私は全タイトル予…
普段あまりファストフード店には行かないのですが、今回は珍しかったので、日本に再出店を果たしたというファストフードチェーン「バーガーキング」に行ってみました。 エントランスはこんな感じ。 メニューはこんな感じ。 一般的なハンバーガー店と同じよう…
「メランコリア」。これは「世界が終わろうとするとき家族はどう振る舞うか」を描いたホームドラマです。世界の終わり方自体は重要ではありません。この構造、重苦しさ、これは日本が誇るホームドラマの極北「世界大戦争」('61)以来の秀作。このあまりの息…
2007年にメジャーデビューアルバム「Life In Cartoon Motion」の大ヒットで一躍名を轟かせたMIKA(ミーカ)の新作となるサードアルバムが発売されています。 ボーナストラック3曲入りの日本盤(2300円)と通常の輸入盤(1400円前後)、ボーナス…
この秋、ワーナーからアトランティックR&Bの名盤カタログ100タイトル(そのうち国内初CD化が56タイトル)が全作最新リマスタリング、解説・歌詞付き千円の完全限定盤でリリースです。10月3日、11月7日に各50タイトルずつ発売。私は全タイトル予…
夜中に小腹が減ることってありますよね。 そんなとき寝る前にたらふく食べるのも何だし、かといって少なすぎて朝まで持たないのも困る。 一体そんなときどうすればよいのか!! この人類始まって以来の(うちのごく最近の)課題に、我が研究室は立ち上がった。…
本研究室員は、某所において、作家ローレンス・ブロック氏の会見に成功した。 嘘です。見とれていただけです。 ブロック夫妻。とても仲良しでした。 サイン・オブ・ローレンス。 (作品選定は難航した結果である) 他にも、あの小鷹信光さんやら木村仁良さんや…
本研究室員は、ときには夜の街を研究対象とし、観察に励むのであった。 本日は焼き鳥や店に潜入。そこで発見したものは!! 秋の旬の食材、銀杏であった。 研究所員はこんな色の銀杏は初めて見分したのであった。 まだまだ世界は奥が深い。 (2012年10…
釜山国際映画祭に行かれていたお友達からお土産を頂きました。 (画像が綺麗でなくてすみません) いままで釜山の英語表記が、Pusanだったのが、Busanに変わるらしく、旧名称のグッズの在庫が記念に販売されていたそうで、その中からいつの年でも使える手帖…