あたまのなか研究室

ピクルス(2代目)とぶらいあん(初代)の研究室です。

イオンシネマも4月から「値上げ」に

 一部既報で、イオンシネマは映画料金について消費税増税の4月以降「据え置きの方向で近々発表」という情報があり、イオンシネマの独自性に注目していましたが、劇場に確認すると、据え置きどころか、サービス料金のほとんどが「値上げ」ということが判りました。

 皮肉なことにその内容が、単純な値上げではなく、「価格設定の見直し」という表現のもと「既存割引料金の廃止と新割引料金の新設」が行われるという「独自性」が際立つ結果となりました。

 以下、これは決定事項とのことですが、「障がい者割引」のように未決定の項目もあります。
 3月4日現在、プレスリリースなどでは未発表ということです。

 <イオンシネマ4月からの観賞料金>

 基本料金は据え置き。(ただし現行「シニア」「障がい者割引」「夫婦50割引」「高校生友情プライス」も基本料金欄に記載されているが、今回基本料金対象外扱いとなっている) 

 ファーストデイ 1000円から1100円に値上げ

 レディースデイ 廃止(現行1000円)

 ハッピーマンデイ(男女可)新設 1100円

 シニア 廃止(現行1000円)

 夫婦50割引 廃止(現行1000円)

 ハッピー55(55歳以上) 新設 1100円

 レイトショー 廃止(現行1200円)

 ハッピーナイト(20時以降)新設 1300円

 ハッピーモーニング(平日朝1回)新設 1300円

 高校生友情プライス 廃止(現行1000円)

 障がい者割引 検討中


 以上が、イオンシネマの価格設定の内容ですが、ほとんど値上げであり、シニアと夫婦50割引を廃止・統合、レディースデイ廃止しメンズデイ(新設)と統合、レイトショー廃止し名称変更プラスモーニングショー新設、高校生3人の割引廃止、と一部には新設による「値下げ」(基本料金からサービス料金への変更)があるものの、全体的に「千円という価格設定がほぼない」という厳しい内容になっています。

 業界全体の方向性として、TOHOシネマズの示した「通常料金据え置き、割引料金+100円」を各社が独自解釈した「やや歪(いびつ)な横並び」になっていきつつある印象を受け、個人的には少し違和感を感じています。

 (2014年3月4日)

 <追記> 2014年3月15日

 3月15日(と思われるが日付記載なし)、イオンシネマは新料金体系を発表した。内容は上記の既報と同じ。なお、「障がい者割引」に関する記載はない。(個別劇場では「その他、詳しい内容は劇場へ
お尋ね下さいませ。」とあるのでそれに含まれると考えられる)

 「新サービスのお知らせ」(イオンシネマ、日付未記載)
 (http://www.aeoncinema.com/cinema/info/l3/Vcms3_00010218.html
 


 <参考>

 「大手シネコン映画料金4月価格改定情報まとめ」
  (2014年3月5日から随時更新)
 (http://d.hatena.ne.jp/communicationbrakedown/20140305/1393953842

 「関西ミニシアター映画料金4月価格改定情報まとめ」
  (2014年3月6日から随時更新)
 (http://d.hatena.ne.jp/communicationbrakedown/20140306/1394103914