あたまのなか研究室

ピクルス(2代目)とぶらいあん(初代)の研究室です。

「SNSと映画館」(9)映画料金の二重性について

 以下は、2月5日に「SNSと映画館」で発言したことのまとめです。
 これは、「SNSと映画館」の標題は外しましたが、前回の「映画料金の値上げについて」の話とも少々関連しています。(http://d.hatena.ne.jp/communicationbrakedown/20140130/1391015022

 下記の発言では触れていませんが、4月以降のミニシアターの価格がどうなるかがとても気になっています。
 (たぶん今訊いても「まだわかりません」と言われそうなので3月後半くらいでないと恐くて訊けません・・)


 シネコンと違ってミニシアターでは結構割引(千円)の日があるのは映画好きなら知ってて当然という感じですが、たまに映画館に行く人は意外と知らない、というのはなるほどです。まずはここから周知が必要ですね。これは関西の一覧。
http://www.cinepre.biz/otokuyoubi

 まずは「一見さん=映画館初心者」にここから「映画は高い=1800円」の呪縛から解き放たれてもらう。それからお気に入りの映画館を見つけてもらって「会員」になり、更に安く映画を鑑賞。そしてお気に入りや行きつけの映画館をどんどん増やしていく。これらの認知が重要ですね。

 料金の話が重要だというのは「欲望を喚起」しようにも「高いし・・」という意識が二の足を踏ませるからです。それに高いと作品選択の失敗がゆるされない度合いがシビアに高まる。しかし1800円が千円になると「何本かに1本くらい失敗してもいいか」となって、次に段階に進める。

 この「失敗の許容」という意識が重要で、これがあるから「自分が観たこともない映画を観る」ための一歩が踏み出せるのです。失敗が許されないとどうしても無難な選択になり、リスクよりもベタになりがちです。シネコンがリスクは少ないけど無難で面白みがない傾向にあるのはその為。

 「シネコン=マジョリティ=作品の均質化」は料金が高い(と感じるたまに訪れる観客が多い)こととは無関係ではありません。逆に「ミニシアター=マイノリティ=多様化」は(単価が低い)ヘビーユーザーが多いことと深く関連性があります。 初心者はその認識を持つことが重要かと。


 (2014年2月5日、Twitterにて発言)