あたまのなか研究室

ピクルス(2代目)とぶらいあん(初代)の研究室です。

石上三登志さんの訃報

 石上三登志さんが11月6日に病気で亡くなられたとのこと。名前はよく知っているもののあまり詳しくはなく、年齢不詳な印象があったのですが、享年73歳で、同じ電通鏡明さんとは一回り上だったのですね(誕生日は一日違い)。もう少し若い方かと思っていました。

 どちらも70代からSF界に登場したように思うのですが、確か『スター・ウォーズ』('77)を最初に日本に紹介した人ですよね。

 そのとき仮題として『惑星大戦争』としていたのですが、そのままそれが正式邦題として公開されていたらどうだろうと思う事がよくあります。

 そうならなかった直接的な原因は、『スター・ウォーズ』が日本公開されるまでの1年の間に、東宝が『惑星大戦争』を作ったため、と長年思っていたのですが、どうやらジョージ・ルーカスの指示だったようです。
 石上さんは東宝『惑星大戦争』の企画に参加していたので、タイトルが流用されたのは石上さんのおかげなのかも、と今では思っています。

 実際の著書は、昔、SF映画関連のコラム文集を読んだきりだったのですが、ずっと引っかかっていたので、今年になって出た『私の映画史』を買っておいて、いずれ読もうと思っていたのですが、その前に逝かれてしまうとは思いもよりませんでした。結果的に集大成的な遺作になってしまったようです。やはり基本は70年代の人だったのですね。

 石上三登志さんのご冥福をお祈り致します。

 (2012年11月11日)


私の映画史―石上三登志映画論集成