あたまのなか研究室

ピクルス(2代目)とぶらいあん(初代)の研究室です。

ついに観た『サウダーヂ』

 『サウダーヂ』ようやく観ました。主な主人公は郊外都市で働く「土方」の二人。一人は現実の問題から目をそらし享楽の日常、一人は問題を外側のものと認識し攻撃する。享楽者は逃避を夢みて、攻撃者は怒りの矛先を見誤る。今まで描かれることのなかった郊外都市の実情や見えない社会を写実的に描いた傑作。

 『サウダーヂ』最後に彼は両手を上げてにっこり微笑む。なぜか。問題は外側にあるのではなく内側の認識の問題として捉えること、つまり「全て他からやってきた人のせい」ではなくて自分(と自分が所属する社会)の問題として対峙することができた初めての瞬間があの清々しい笑顔だったのだと思います。

 (2012年2月26日、ぶらいあんのTweetより)