あたまのなか研究室

ピクルス(2代目)とぶらいあん(初代)の研究室です。

映画料金の値上げについて

 1月29日に、公式発表ではありませんが、TOHOシネマズの映画料金のうち、レディースデーとシニア料金が1000円から1100円に上がるだろうという見込み記事的ツイートがKINENOTEさんからありました。

 それと他社の動向(イオンシネマは追随しないだろう)を踏まえて、KINENOTEさんが、今後は正規料金があってないようなことになったりするかもしれないという発言がありました。

 今回の発言は、それに対する返信という形を取っています。ただし、この最初の記事ツイート内容(映画料金の値上げ)に関しては、思うところがあったので、今回はこういう形を取りましたが、必ずしも返信という形でなれけばならなかったということではありません。

 なお、最後の段落は、一連のツイートの後に補足として今回追記したものです。


 「映画には正規料金があってないようなもの」それはそうですが、正確に表現すると「一見さん価格(1800円)」と「お馴染みさん価格(1000円)」のほぼ二重価格になっているのが実情だと思います。「たまにしか行かない多数の人」と「頻繁に行く少数の人」の違いですね。

 そして「映画料金が高い」と言っているのはたまに行く多数の人であり、実際映画を観ている人の割合は、何度も行く少数の人で単価が低い人、が売上げの多くを占める(レディースデーより高齢化によるシニア料金の負担の方が深刻かと)ことが問題なのでしょう。消費税は関係ない。

 TOHOシネマズに関して言えば、数年前の「値下げと称した値上げ」(一見価格を下げ、お馴染み価格を上げる)のテスト導入に失敗してから値上げの時期を狙っていただけでしょう。本来なら定価の1800円を上げるべきで、どうとでもなるサービス価格だけを上げるのはおかしい。

 サービス価格を上げるにしても消費税というなら1030円(来年を見越しても1050円)でなければこれは便乗値上げになるはず。そもそもかつて映画の日というのは「半額の日」だったことを考えれば、現状でも900円、消費税後でも950円かせいぜい千円にすべきと思います。

 それでは経営上なりたたないというのであれば、現在最も大きい負担(今後は更に高負担)であるシニア制度を見直すべき。価格を上げなくても曜日限定等にしてレディースデーレベルにすべきです。同時に公平とは言えない&観客掘り起こしのためメンズデーも作るべきだと思います。

 それにしても解せないのは、ミニシアターは年会費を払えば(一部曜日限定はあるものの)千円で観ることができるのに、シネコンがそうできないのが不思議。TOHOシネマズは会員でもレイトより高い1300円しかも火曜日だけ、という不可解さ。映画好きは単館に行きますよね。

 シネコンは施設の投資にお金がかかっているというのかもしれませんが、コンセッションで「一見さん」からふんだくっていますよね。また学生バイトで人件費カット、自動発券機導入で更に人件費カット。それでもダメなんでしょうか。それほど施設への投資が高いのか、またはよっぽどハリウッド映画の権利が高いんでしょうか。わかりませんが、それをはっきりしてもらわないと、どうして日本の映画館(シネコン)が、ここまで料金が(公式には)高く設定せざえる得ないのか、私たち観客には理解も納得もできませんよね。どなたか詳しい方に(できれば責任も権限もある方に)きっちり教えて頂きたいです。いや、本当に。

 (2014年1月30日Twitter発表に追記)

 <追記>

 TOHOシネマズは、このあと、公式に「値上げ」を発表しました。
 定価は全て現行のまま、割引料金が全て100円値上げという内容です。

 「消費税率引き上げに伴う鑑賞料金の改定について」(TOHOシネマズ、1月30日発表)
 (https://www.tohotheater.jp/news/ryoukin2014.html

 (2014年1月30日)

 <参考>

 「大手シネコン映画料金4月価格改定情報まとめ」
  (2014年3月5日)
 (http://d.hatena.ne.jp/communicationbrakedown/20140305/1393953842

 「関西ミニシアター映画料金4月価格改定情報まとめ」
  (2014年3月6日から随時更新)
 (http://d.hatena.ne.jp/communicationbrakedown/20140306/1394103914