あたまのなか研究室

ピクルス(2代目)とぶらいあん(初代)の研究室です。

悪魔の発明

 この世の中には、地球環境に恐ろしく影響を及ぼす物質がいくつも存在します。

 それはもともと存在したものではなく、人間が作り出した化学物質です。

 種類にもいろいろあって、触ったりすると死んでしまうようなものから、人間のそばに日常的に存在しても健康上何の問題もないものまで、様々です。

 今回は、人間の「便利・快適」の目的に作られた、しかし環境に悪影響を与える、あるモノについて。

 それは「プラスティック」と「ビニール」です。

 それは便利なので、凄まじく膨大に生産され膨大に消費され膨大に捨てられます。
 しかしそれは完全人工物なので、一般のごみとは違います。

 そもそも、地球が生み出したもの、あらゆる生物は最終的に土に還ります。
 土に還って、またその土壌が生命を産み出します。それが循環です。

 しかし人間が人工的に作り出したモノはそうとは限りません。
 どこかに埋められたプラスティックやビニール袋はいつまでもその中に残り続けるでしょう。

 人間にとって都合のいいもののために地球が人工物だらけになって、結局人間の首を絞めることになるのです。


 なんていうことを、映画館などで映画を観ているときに考えることがあります。

 近くの席で、おばちゃんやおじいちゃんがビニール袋を「ガサガサガサガサガサガサガサガサ」いわせているときです。

 そういうとき、僕はこう思います。

 「この悪魔の発明め!!おまえは人間が死滅しても残りつづけるのだな!!ゴキブリがいなくなってもおまえたちは存在し続けるんだな!!この悪魔め!!」

 いや、悪いのはビニール袋じゃなくて、それを作って使っている人間なんですが。

 もしビニール袋というものが存在しなかったら、たぶん日本では「風呂敷」が色んなサイズ、デザイン、価格で普及したりしていたのかもしれません。そうだったらあの「ガサガサ」に悩まされることなんてなかったのでしょうね。もちろん地球環境においても。

 (2012年10月17日)