梅田ガーデンシネマ閉館の「後」を考える(さらに、その「後」付き版)
2014年2月28日に梅田ガーデンシネマが閉館したあと3月1日から新しい映画館がオープンします。
では新しい映画館はどういうことになるのか、を考えてみたいと思います。
ユナイテッドシネマから会社自体が移譲され、運営スタッフも全員交代するということなので、それを前提として考えると、ひとつ腑に落ちないことがあります。
普通は全く新しい会社・新しい従業員が入るならば、引き継ぎや研修期間が数日から数週間程度設けられることが一般的だと思いますが、それが1日もありません。これが不思議です。
引き継ぎ自体が閉館前になされるとしても、新従業員の研修は最低でも2、3日は必要でしょう。
ここから、引き継ぎや研修期間が極めて短い、もしくはオープン後に仕事を行いながらできるから、ということが考えられます。
それはどういう状況なら可能でしょうか。
ここからは、全く確証もなにもない、単なる私の推測の話になります。
上記の状況がもっとも効率的に行える方法がひとつあります。
それは、テアトルシネマグループに入ることです。
現在、梅田ガーデンシネマは、テアトルシネマグループと資本的には無関係(のはず)ですが、シネ・リーブル梅田などと予告篇の交換上映をしており、交流はある程度あるはずです。
ならば、閉館までの営業時間中にシネ・リーブルの社員が入って引き継ぎや研修を行うことはそんなに不自然なことではないでしょう。
また、テアトルシネマグループに入れば、確実に、現行運用されている予約席販売発券システムが新しい映画館にも導入されます。
すると、例えばシネ・リーブルのシステムに使いなれたスタッフが半分新しい映画館に入ってくれば、シネ・リーブルも新映画館も、ベテランスタッフ半分と新しいバイトスタッフ半分の配置で、3月1日を迎えることができます。
そのスタッフ配置ならば、オン・ザ・ジョブ・トレーニングもさほど無理がなく行うことができるでしょう。
というのが私の推測です。
では、もしテアトルシネマグループに入ったとしたら、新しい劇場の名称はどうなるか?
私ならば「シネ・リーブル梅田 シアター3、4」にするでしょう。
全く新しい劇場名にすると、宣伝・周知に、費用と時間が相当にかかることが予測できるからです。
もちろん、テアトルシネマグループがお金持ちで、長期的展望を持っているのであれば、この限りではありません。
この場合だと、今までの梅田ガーデンシネマの上映作品傾向はずっと継続される可能性は高まると思います。
最後に、料金体系・会員制度についてですが、もちろんテアトルシネマに入るのであれば、ここと同じになるでしょう。
料金はともかく、去年からTCGカード会員制度になってしまいましたからポイント制度は期待できなさそうです。
以上が、私が考えた3月1日です。
もちろん、全然関係のない会社に移譲されて全く新しい劇場名でオープンする可能性も充分あるでしょう。
もっともそのときは、引き継ぎ&研修がボロボロで、初日から大混乱は避けられないと思いますが・・。
ただし、一旦解雇される現在のスタッフを新しい劇場が雇い直すというなら、また話は別です。
新劇場の名称や体制などは別途発表されるということですが、おそらく1月下旬頃では、と推測しています。
いずれにしても、新しい映画館が、現在のガーデンシネマの精神を引き継いだ、いい映画館になることを切望しています。
(2013年12月27日)
<追記>
本日28日になって、「梅田ガーデンシネマの跡地をシネ・リーブル梅田が増床という形で運営する」ことが12月26日に発表されていたのを知りました。
(http://www.gardencinema.jp/umeda/upload/pdf/infomation.pdf)
ところで、梅田ガーデンシネマに電話して、
「譲渡先の情報はまだ公表されませんか?」
「現時点では未公表ですので・・」
「例えば下の映画館とくっつくとかの可能性は・・」
「現時点では未公表ですので・・」
というやりとりがあったのは、25日の深夜(22時すぎ)のこと。
それから翌日にあっさり発表するとは思いもよりませんでした。
シネ・リーブル梅田になっても、ヨーロッパのアート系中心の上映は続けてほしいものですね。
これから期待しています。がんばれ、シネ・リーブル梅田!!
(2013年12月28日)
<追記2>
シネ・リーブル梅田より、1月25日に増床に関するコメントが出されました。
これによると、受付は3階のみということです。
「シネ・リーブル梅田 増床のご案内」
http://www.ttcg.jp/topics/2014/cinelibre_umeda-news0125.pdf
(2014年1月26日)