あたまのなか研究室

ピクルス(2代目)とぶらいあん(初代)の研究室です。

『ホーボー・ウィズ・ショットガン』の色彩設計

ホーボー・ウィズ・ショットガン」、かなりグログロな感じの勧善懲悪スプラッシュ&スラッシャー。なので「良い子はみちゃダメ」な映画です。ところが最後まで観てみると結構うまく作り込まれている。正調B級映画としては及第点以上。グラントリノとの共通性も感じられる。

しかしこの「銃を持った流れ者」で特筆すべきなのは色彩設計。赤みを強調したレトロポップカラーで全編をシーン毎に調整している。血みどろな箇所以外の風景や建物にも注目。映しているものはほとんどダーティだが色調自体は美しい。特にグロを一切排した風景と車両のオープニングシーンは素晴らしい。

どうやらこれは、デジタル撮影したのをフィルムに焼きカラー調整されたものらしい。コダックがあんなことになってもテクニカラーはがんばっている!ただ、大阪ではデジタル上映なんだけど東京ではフィルム上映みたい。デジタルで観たけど、この映画に関してはこれはこれでよかったように思います。

 (2012年1月13日、ぶらいあんのTweetより)


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