フランス映画祭2015上映作品、その後
今年のフランス映画祭で上映された作品、新作については、映画祭が始まる以前からかなり配給が付いていて、劇場公開が予定されていたものも多かった(近年はどこもそういう傾向)らしい・・と、聞いていたものの、その後どうなったかを各作品毎にチェックしてみました。主に関西目線でお送り致します。
『エール!』La Famille Bélier(関西では、大阪シネ・ヌーヴォ、京都シネマ、同志社大学寒梅館ハーディホールで上映)
監督:エリック・ラルティゴ
出演:ルアンヌ・エメラ、カリン・ヴィアール、フランソワ・ダミアン、エリック・エルモスニーノ
2014年/フランス/105分/DCP/ビスタ/5.1ch
配給:クロックワークス、アルバトロス・フィルム
2015年10月31日(土)より新宿バルト9ほか全国ロードショー
受賞歴
2015年 セザール賞 最優秀新人女優賞受賞(ルアンヌ・エメラ)
2015年 リュミエール賞 最優秀新人女優賞受賞(ルアンヌ・エメラ)
2015年 リュミエール賞 最優秀主演女優賞受賞(カリン・ヴィアール)
※これは良かったですね。最初からの本命という感じで10月末の公開(今回唯一のシネコン系上映?)が待ち遠しいですね。おっと、京都シネマでは10月31日ロードショー予定。
『ヴェルヌイユ家の結婚狂騒曲』Qu'est-ce qu'on a fait au bon Dieu ?(関西では、大阪シネ・ヌーヴォ、京都シネマで上映)
監督:フィリップ・ドゥ・ショーヴロン
出演:クリスチャン・クラヴィエ、シャンタル・ロビー
2013年/フランス/97分/DCP/ビスタ/ドルビーSR
※これは辛口のコメディながら、自分的には今年の一番の大穴かも。なお京都シネマでは秋以降に劇場公開の見込みとのこと。
『ボヴァリー夫人とパン屋』Gemma Bovery (関西では未上映)
監督:アンヌ・フォンテーヌ
出演:ファブリス・ルキーニ、ジェマ・アータートン、ジェイソン・フレミング、ニールス・シュナイダー
2014年/フランス/99分/DCP/スコープ
配給:コムストック・グループ
2015年7月上旬、シネスイッチ銀座ほか全国ロードショー
※未見ですが、現在、テアトル梅田で公開中。
『彼は秘密の女ともだち』Une nouvelle amie(関西では未上映)
監督:フランソワ・オゾン
出演:ロマン・デュリス、アナイス・ドゥムースティエ、ラファエル・ペルソナ
2014年/フランス/107分/DCP/ビスタ/5.1ch
配給:キノフィルムズ
2015年8月、シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー!
受賞歴
2015年 セザール賞主演男優賞ノミネート
2015年 サンセバスチャン国際映画祭最優秀映画賞ノミネート
※未見ですが、フランソワ・オゾン期待の新作!!シネ・リーブル梅田、京都シネマ(ともに8/15〜)ほかでロードショー予定。
『EDEN エデン』Eden(関西では、大阪シネ・ヌーヴォ、京都シネマで上映)
監督:ミア・ハンセン=ラヴ
出演:フェリックス・ド・ジヴリ、ポーリーヌ・エチエンヌ、ヴァンサン・マケーニュ
2014年/フランス/131分/DCP/シネスコ/ドルビー5.1ch
配給:ミモザフィルムズ
2015年9月、新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー
※話題の音楽映画。これは若者を中心にヒットしそうですね。9月5日公開という日程が出ていますが、東京以外は詳細不明。元町映画館に上映予定あり、次期未定。
→京都シネマでは2015年10月3日公開予定。
『夜、アルベルティーヌ』L'Astragale (関西では未上映)
監督:ブリジット・シィ
出演:レイラ・ベクティ、レダ・カテブ、エステル・ガレル
2014年/フランス/97分/DCP/スコープ/ドルビー5.1/モノクロ
※未見で、公開予定も今のところないようですが、これは観たい!!
『アクトレス〜女たちの舞台〜』(原題「シルス・マリア」)Sils Maria(関西では大阪、京都で上映)
監督:オリヴィエ・アサイヤス
出演:ジュリエット・ビノシュ、クリステン・スチュワート、クロエ・グレース・モレッツ
2014年/フランス・スイス・ドイツ・アメリカ・ベルギー/124分/DCP/シネスコ/5.1ch
配給:トランスフォーマー
2015年秋、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー
※オリヴィエ・アサイヤス(アサヤス)監督の新作。文句なしに今回の映画祭のベスト。京都シネマでは秋以降上映予定。
→京都シネマでは2015年10月公開予定。
『ヴィオレット(原題)』Violette(関西では未上映)
監督:マルタン・プロヴォ
出演:エマニュエル・ドゥヴォス、サンドリーヌ・キベルラン、オリヴィエ・グルメ
2013年/フランス/139分/DCP/ビスタ/5.1ch
配給:ムヴィオラ
2015年12月、岩波ホールほか全国順次ロードショー
※未見作。現在決まっている中では公開が最も遅い年末で、関西では来年になるのかも。
→2015年12月19日から岩波ホールほか全国順次公開予定。
『ティンブクトゥ(仮題)』Timbuktu(関西では大阪、京都で上映)
監督:アブデラマン・シサコ
出演:イブラヒム・アメド・アカ・ピノ、トゥルゥ・キキ、アベル・ジャフリ
2014年/フランス・モーリタニア/97分/16:9/5.1ch
配給:RESPECT 配給協力:太秦
2015年 公開予定
受賞歴
2015年 セザール賞最優秀作品賞・監督賞・脚本賞ほか7部門 受賞
2015年 アカデミー賞®外国語映画賞ノミネート
※今回もっとも重苦しい作品ながら、こういうずしりとくる映画はときどき観たい。2015年公開という以外の詳細は不明。
『チャップリンからの贈り物』La Rançon de la gloire(関西では未上映)
監督:グザヴィエ・ボーヴォワ
出演:ブノワ・ポールヴールド/ロシュディ・ゼム/キアラ・マストロヤンニ
2014年/フランス/115分/DCP/スコープ/ドルビー5.1ch
配給:ギャガ
2015年7月18日(土)より、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー
受賞歴
2014年 ヴェネチア国際映画祭 コンペティション部門正式出品
2014年 釜山国際映画祭正式出品
※未見作。シネ・リーブル梅田、京都シネマほかで現在絶賛公開中。
『セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター』Le Sel de la terre (関西では未上映)
監督:ヴィム・ヴェンダース、ジュリアーノ・リベイロ・サルガド
出演:セバスチャン・サルガド
2014年/フランス・ブラジル・イタリア/110分/DCP/ビスタ/5.1ch
提供:RESPECT 配給:RESPECT×トランスフォーマー
2015年夏、Bunkamuraル・シネマ他にて全国ロードショー
受賞歴
2014年 カンヌ国際映画祭ある視点特別賞受賞、エキュメニカル審査員賞受賞
2014年 サンセバスチャン国際映画祭観客賞受賞
2015年 セザール賞ドキュメンタリー賞受賞
2015年 アカデミー賞®長編ドキュメンタリー映画賞ノミネート
※未見作。ヴェンダースの新作。シネ・リーブル梅田(8/8〜)、京都シネマ(8/22〜)ほかロードショー予定。
『たそがれの女心』Madame de…(関西では、シネ・ヌーヴォ、京都シネマで上映)
監督:マックス・オフュルス
出演:ダリエル・ダリュー、シャルル・ボワイエ、ヴィットリオ・デ・シーカ
1953年/フランス/95分/DCP/スタンダード/モノクロ
※デジタルリマスター上映
提供:アンスティチュ・フランセ パリ本部
※未見。旧作のため、特にロードショー予定なし。
なお、関西では旧作として、下記の作品が上映されました。
『イタリアのある城で』(シネ・ヌーヴォ)
『美しいひと』(京都シネマ)
『身をかわして』(同志社大学寒梅館ハーディホール)
(2015年8月3日/最終更新21015年9月4日)