あたまのなか研究室

ピクルス(2代目)とぶらいあん(初代)の研究室です。

10周年

 あれから10年がたった。

 2008年。

 雑誌『ナショナルジオグラフィック日本版』を定期購読し始めた年だ。

 正確には、定期購読と言うより定期購入だけれども。

 1年、3年、3年、3年、そして10年がたった。

 現在、定価は1号1110円(今年から)だけれども、3年定期購読だと1号620円とリーズナブル。

 記事も興味深いものが多いが、何と言っても素晴らしいのは写真。

 デジタルでなく紙で読みたい、見たい、と思える数少ないオールカラー雑誌である。

 今後もどこまで紙媒体が続くかどうかわからないが、続けたいと思う。

 (2018年7月30日)

"京都ヨーロッパ映画祭"

 京都文化博物館EUフィルムデーズ(6月2日〜6月24日)が終了した。

 この映画祭(だよね?)は投稿では2003年から開催しているようなのだけど、関西ではいつからかわからない。

 ちょっと軽く調べて見たところ、京都では少なくとも2015年からは開催してる。また2009年には開催していないようだ。

 2010年から2014年まで開催していたかどうかは、私にはわからない。

 毎年足を運んでいる観客の方はよくご存知なのだろう。

 私がその存在を知ったのは数年前だ。

 知っていたけれど、会場が遠い、映画上映の間の時間が結構空いている、という理由で今まで参加しなかった。

 しかし今年は、初参加してみることにした。

 映画の空き時間もなんとかゆっくりできそうだし、時間を費やしても、入場料が500円と格安だったこともある。

 さらに、1日2本3本観ても、料金は500円である。

 もともとヨーロッパ映画に興味があったので、ちょっと遠方だが、今回は思い切って足を運んで見たのである。

 そして、予想以上に、面白い作品が多かった。

 中には自分に合わないものもあったけど、ほとんどは素晴らしい作品だったと思う。

 これはもともと東京の巡回企画ではあるけれど、私はこの「映画祭」は2013年に終了した「大阪ヨーロッパ映画祭」を想起する。

 よって、この映画祭は、自分にとっては「京都ヨーロッパ映画祭」なのである。

 トークの司会の言葉を聞くと、安定したこのEUフィルムデーズは今後も続くのだろう。

 こレは好企画は素晴らしい。

 来年以降も、ぜひ参加したい。

 スタッフの方には、ぜひ頑張って頂きたい。

 来年も、楽しみだ。

 ※ 今年はすでに観たことのある作品を除くと、見損ねたのは1本だけである。でも・・ちょっと悔しい。

 (2018年6月28日)

梅田を中心とする大阪市の主な映画館状況の変遷(90年代以降)

 <1990年以降における、主に梅田における映画館の閉館と開館>
 (⚪️=開館、△=変更、×=閉館。※成人館のぞく)


 ⚪️1989or1990年 ミニシアター「シネマ・ヴェリテ」開館。(数年後閉館)
 ⚪️1990年 「サンボードシティ」開館。
 ⚪️1990年4月 チェーン系ミニシアター「テアトル梅田」(2シアター)開館。
 ⚪️1991年 シネラマ館「OS劇場」閉館。
 ×1992年 梅田コマ劇場老朽化建て替えに伴い東宝系ミニシアター「梅田コマ・ゴールド」及び「梅田コマ・シルバー」閉館。
 × 1993年 大毎地下劇場閉館。(毎日文化ホール時期不明)
 ⚪️1993年 ヘラルド系(後の角川シネプレックスシネプレックス)「パラダイスシネマ」(2シアター)開館。(心斎橋)
 ⚪️1993年 サンビードアップルシティに改称され主に松竹系の作品を上映。1993年には「サンポード・アップルシアター」(1シアター)が閉館し、劇場を流用する形で「第七藝術劇場」(第一次)が開館。
 ⚪️1997年1月18日 独立系ミニシアターであるシネ・ヌーヴォ開館。
 ⚪️1997年 チェーン系ミニシアターである梅田ガーデンシネマ開館(2シアター)。
 ⚪️1998年 シネ・ヌーヴォ梅田開館。(シネマ・ヴェリテ跡地)
 ⚪️1998年9月23日 ナビオ3館(北野劇場、梅田スカラ座、梅田劇場)の7階に「ナビオシネ4」「ナビオシネ5」を開館。
 ⚪️1999年末 
 × 2002年 組織体制を一新し「第七藝術劇場」(第二次)を開館。
 ⚪️2000年12月23日 チェーン系ミニシアターである「シネ・リーブル梅田」(2シアター)開館。
 ×2002年2月28日 「梅田東映」「梅田東映パラス」「梅田東映ホール」(「梅田東映パラス2」)閉館。
 △2002年6月 松竹に譲渡され「パラダイスシネマ」は「パラダイススクエア」に改称。
 △2002年11月30日 ナビオの映画館がシネマコンプレックスに改装されナビオTOHOプレックスにリニューアル。
 △開館から3年ほどはシネカノン作品を多く上映していた。したが、2002年に組織体制を一新して「第七藝術劇場」(第二次)が開館。
 ⚪️「第七藝術劇場」(第二次)2005年9月にはいったん休館。
 ⚪️2005年5月5日 大阪三越取り壊しにより、大阪三越劇場閉館。
 ⚪️2005年12月、映画ファンと地元商店街による市民出資型映画館として「第七藝術劇場」(第三次)が開館。この頃からシマフィルムの代表を務める志摩敏樹が役員として関わっている。
 ×2006年3月31日 「パラダイススクエア」閉館。
 △2006年4月15日 エスピーオーに譲渡され「パラダイススクエア」はチェーン系「シネマート心斎橋」にリニューアル。
 ⚪️2006年 シネ・ヌーヴォに「シネ・ヌーヴォX」を新設。2シアター体制に。
 ×2006年9月26日 
 ⚪️2007年4月19日 なんばにシネコンなんばパークスシネマ」開館。(11シアター)
 ×2007年9月 東宝系館「三番街シネマ(1、2、3)が閉館。2は実質シャンテ・シネ系のミニシアターだった。
 ⚪️2007年10月1日「ナビオTOHOプレックス」8(う別記シアた−2)を「東宝シネマズ梅田」に変更。(別館含め10シアター体制)
 ×2010年7月 天六ホクテンザ閉館。
 ×2011年1月16日 下記の影響を受けて「梅田ピカデリー」(4シアター)閉館。
 ⚪️2011年5月4日 シネコン「大阪ステーョンシティシネマ」(12シアター)開館。
 ×2012年3月31日 天六ユウラク坐。
 ×2014年2月28日「梅田ガーデンシネマ」閉館
 △2014年3月1日「梅田ガーデンシネマ」の跡地(2シアター)を「シネ・リーブル梅田」に吸収譲渡し、4シアター体制に。
 △2017年10月「第七藝術劇場」リニューアル(第5次?)

 他にも詳しい情報があればご指摘・ご教示頂ければ、追記・修正致します。

 (2008年5月29日)

「羊毛とおはな、とこの10年」

 2018年4月8日は、4回目の「羊毛とおはなの日」でした。

 2015年4月8日に最初の「羊毛とおはなの日」が制定されてから3年。

 皮肉にもその最初の日に千葉はなさんが亡くなってしまったあの日から3年。

 自分にとっては、10年前の2008年4月8日にデビューシングル「手をつないで」が発売され、それで羊毛とおはなを知って店に買いに走った思い出深い日でもあります。

 去年は台北からのライブが生配信されましたね。楽しい一夜でした。

 今年は19時から、みなさんそれぞれで「空が白くてさ」を歌おう、という企画でした。

 19時から解禁されたオリジナル動画に合わせて歌った方もファンなら多いことでしょう。

 これからも、羊毛とおはなの曲を4月8日に限らず聴いていくだろうと思います。

 羊毛とおはなをご存知ない皆さまも、これをきっかけに「どんな曲かな?」と知ってもらって親しんで頂ければ、と。

 もしふっと忘れてしまいそうになっても、また4月8日になったら思い出して欲しいと思います。

 羊毛とおはな、これからも大好きです。

 (2018年4月8日)

「大林宣彦映画祭」所感

 1月20日から3月2日にかけて6週間開催された「大林宣彦映画祭」(シネ・ヌーヴォ)ですが、これがまた楽しかったのですよ。
 これほど各作品が微妙に絡み合った(登場する役者も絡み合った)特集上映というのも珍しいんじゃないでしょうか。
 それぞれの作品毎に面白い(いろんな試みがある!)のに加えて、他の作品との関係性というのがこれまた加味されて楽しいの何のって。
 同じ作品でも別の作品を観てから改めて観るとまた違って見えてくるというのがね。すごいですよ。

 今回全36プログラム38作品(TV作品含む)を一通り観ることができたのはとてもよかったです。
 とはいえ、映画作品だけでも(ここ数年すでに上映されたものも含め)10本程度は上映されなかったので、まあ、諸般の事情はあるのでしょうが、また別の機会に観ることができたら嬉しいなあと思います。

 優れた映画の特集上映は多いのですが、これだけ楽しい特集上映が、この規模で行われた、というのは、滅多にないことで、そこに参加できたことは映画好きにとって幸甚の極みだなあと感じます。

 では最後に、面白かった、良かった映画ベスト20を以下に記します。ベスト30でも良かったんですが、そこまで行くとちょっとあれなので、今回はこのへんにしておきます。

 シネ・ヌーヴォさんにおきましては、今後も、またこのような楽しい企画をどんどん行って欲しいと切に思います。
 ありがとうございました。

 大林宣彦映画祭 ベスト2

 1「青春デンデケデケデケ
 2「水の旅人 侍KIDS」
 3「北京的西瓜
 4「この空の花」
 5「野のなななのか
 6「時をかける少女
 7「転校生」
 8「異人たちとの夏
 9「ふたり」
 10「風の歌が聴きたい」
 11「あの、夏の日〜とんでろ、じいちゃん〜」
 12「恋人よ、われに帰れ」
 13「22才の別れ」
 14「廃市」
 15「HOUSE」
 16「転校生 さよならあなた」
 17「さびしんぼう
 18「可愛い悪魔」
 19「女ざかり」
 20「はるか、ノスタルジイ」

 (2018年3月8日)

「私たちはなぜ映画を観るのか」

私たちは、なぜ映画を観るのか。

なぜ毎日のように映画を観るのか。

なぜ色んな映画を観るのか。

楽しい映画も苦しい映画も。

面白い映画も面白くない映画も。

美しい映画も醜い映画も。

快楽の映画も不快な映画も。

何も考えない映画も色々考える映画も。

思うんだけど、映画とは人生なんだよね。

擬似的人生という意味ではない。

比喩的人生という意味でもない。

人生とは楽しみも苦しみもある。

考えない時も考え抜く時もある。

それが映画を観ることによって、その向こう側に自分が見えてくるわけだ。

人生は映画に投影される。

同時に、気づいていないかもしれないが、映画は人生に投影される。

だから、映画は人生である。

決して楽しいだけの逃避の時間、ではない。

そうであればもったいない。

そして時間が経てば、苦しかった映画も考え抜いた映画も

「ああ、あんなことが会ったなあ」という記憶になる。

人生と同じように。

別に思い出作りに映画を観るという訳ではない。

結果的になるということである。

生きている証として。

映画は人生を反映する。

そして、人生は映画を反映する。

私たちは、そんな映画の見方をしている。

・・とまでは言い切れないかもしれないが、

おそらくは、そんな映画の見方がしたいのだろう。

少なくとも今の私は。

ー眠れぬ夜のために、同好の士に捧ぐー

(2018年2月23日)