今回の癒着問題について
今回の癒着問題について少し語ろうと思います。
元をたどれば、この話は15年以上前に遡ることができます。
ある時、親知らずが痛くてたまらず、水も、自分のつばを飲むのも苦しい状態になりました。
(食事は全く取れず、「ウィダーインゼリー」のありがたさを初めて知りました)
翌日、歯科医に行ったら「親知らずが横に向かって生えている」と言われました。
「痛み止めでおさまならい場合は抜くしかない。その場合(下の歯は)全身麻酔で顎を割らないといけない」
と言われてびっくり。
結局、痛み止めを飲み終えても痛みが再発しなかったので、そのままになりました。
でも、いつか、また再び、あの恐ろしい痛みがやってきて・・。
そう思うと、恐ろしい、そんな日々が続きましたが、年月もたち、いつしかそのことも忘れていた頃・・。
久しぶりに歯科に通って、虫歯の検査や治療を行っていたら。
「親知らずを抜きましょう。とりあえず下の片方」
と言われ、あれよあれよと、入院して、全身麻酔をかけて歯を抜くことに。
それも(だんだんとわかってきたのですが)歯を抜くだけでなく、歯の周りを包む袋が良くないのでこれを撮るのがメインの作業で、歯の抜歯はおまけということになりました。(「嚢胞摘出手術」というれっきとした手術でした)
その歯を取るのも、単に抜くだけでなく、隣の歯にへばりついて、2時間の手術の予定が、小一時間オーバーして格闘し引き剥がしたそうです。
(自分は全身麻酔で眠っていたので知らない)
それが、1年半前の出来事でした。
他の歯は、普通の抜歯なので、入院までしなくても、局所麻酔で簡単に抜ける、とのこと。
そして、他の歯の治療も一段落して、そろそろ次の歯の潮時かな・・と思ったのが今月。
「上の歯はもう抜かなくてもいいですよ。真横に生えてないし。どうしても抜けと言われたら抜きますけど・・」
と言われ、下の親知らずの反対側だけ抜くことにしました。
「今回は前回と違って楽勝ですよ」と言いながら、抜歯作業は始まったのですが・・。
「ん?これは何や?へばりついとる。」「固った〜」「骨にへばりついとる」
今回は局所麻酔なので、会話は全部聴こえています。
「これは前回よりも大変かも・・」
ギリギリ音をたてて機器で切り取ったり、顎を押さえつけ思いっきり引っ張ったり・・。
結局砕いた歯を全部取り去るまで、3、40分はかかったでしょうか。
「こんなん初めて!!骨との癒着がすごい!!」
と言われてしまいました。
前回の親知らずは、4つぐらいに分割したものを(記念に?)もらったのですが、今回はなし。
多分、砕きすぎて原型をとどめていなかったんでしょうね・・。
いや、今回は、前回以上に、癒着がすごかった、というお話でした。
おしまい。
(2017年3月31日)