映画を観るときの3層構造について
映画好きにも色々あって、「わかりやすい娯楽映画」が好きな人、「考えさせられるような映画」が好きな人、「深読みする」のが好きな人、などいろいろ。
そこで思ったのが、大雑把に分けて、映画の表現とそれを観る人の見方にはだいたい3種類(3層)あるのではないかと。
第1層:わかりやすい表面上の表現(話)(のみ読み取る人)
第2層:表面上わかりやすくはないが、各所に少しずつ散りばめられた深い表現(まで読み取る人)
第3層:表面上全く描かれていないが、他の描写から極めて深い内容を推測することが可能な表現(まで読み取る人)
これは、わかりやすい娯楽映画が第1層で、極めて難解な映画が第3層、ということではない。
わかりやすい娯楽映画であっても、深読みすることは可能であるし、難解な映画であっても表面上描かれている何かをそのまま読み取ることも不可能という訳ではないからである。(とはいうものの、後者は、たいていの場合「よくわからない」ということになりがちではあるが)
これは映画の作りということもあるが、観客の「観る姿勢」によるところの方が大きい、ということを意味している。
映画を多く観て、かつ、深く考える人ほど、第1層から第3層に進んでいくのではないか、ということ。
単純に言えば、第1層が一般的な映画好き、第2層が熱心な映画好き、第3層が映画評論家、に相当するのではないかということである。
これは映画だけに限った話ではないとは思うのだが。
(2017年2月25日)
ピクルスが選ぶ「2016年映画ベスト10」
またもや遅くなってしまいましたが、というか、年々遅くなっていますが、2016年の映画ベスト10(20の場合もありますが)です。
例年通り(いや、カテゴリーが増えて、年々長くなっていますが)今年Twitterで発表したもののまとめです。(今回はついに10日間!)
まあ、ピクルス的な視点ですので、毎年のごとく、お祭り気分で、軽い気持ちでご覧ください。
なお、今年は、付録として、末尾に未発表の<新作総合ベスト>を記載しています。
#2016年映画ベスト<邦画(メジャー)>
1#黒沢清「クリーピー 偽りの隣人」
2#三浦大輔「何者」
3#瀬々敬久「64 ロクヨン」(前編)
4#岩井俊二「リップヴァンウィンクルの花嫁」
5#瀬々敬久「64 ロクヨン」(後編)
6#白石和彌「日本で一番悪い奴ら」
7#李相日「怒り」
8#宮藤官九郎「TOO YOUNG TO DIE」
9#庵野秀明 #樋口真嗣「シン・ゴジラ」
10#三島有紀子「少女」
#2016年映画ベスト<邦画(非メジャー)>
1#深田晃司「淵に立つ」(日・仏)
2#中野量太「湯を沸かすほどの熱い愛」
3#真利子哲也「ディストラクション・ベイビーズ」
4#西川美和「永い言い訳」
5#吉田恵輔「ヒメアノ〜ル」
6#行定勲「ピンクとグレー」
7#佐藤太「太陽の蓋」
8#大森立嗣「セトウツミ」
9#山下敦弘「オーバー・フェンス」
10#阪本順治「団地」
次点#足立正生「断食芸人」
次点#坪田義史「シェル・コレクター」(日・米)
#2016年映画ベスト<アジア>
1 #キム・ギドグ「殺されたミンジュ」(韓国)
2 #ヤン・ウソク「弁護人」(韓国)
3 #アピチャッポン・ウィーラセタクン「光りの墓」(タイ)
4 #アピチャッポン・ウィーラセタクン「世紀の光」(タイ)
5 #フランキー・チェン「私の少女時代 Our Times」(台湾)
6 #ウ・ミンホ「インサイダーズ 内部者たち」(韓国)
7 #ジョウ・グーダイ「若葉のころ」(台湾)
8 #クォン・オグァン「フィッシュマンの涙」(韓国)
9 #イ・ジョンピル「花、香る歌」(韓国)
10 #チャン・ゴンジェ「ひと夏のファンタジア」(日・韓国)
#2016年映画ベスト<アメリカ(メジャー)>
1 #ロバート・ゼメキス「ザ・ウォーク」(3D)
2 #リドリー・スコット「オデッセイ」
3 #アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ「レヴェナント 蘇りし者」
4 #クリント・イーストウッド「ハドソン川の奇跡」
5 #フェデ・アルバレス「ドント・ブリーズ」
6 #スティーブン・スピルバーグ「ブリッジ・オブ・スパイ」
7 #ロン・ハワード「白鯨との闘い」
8 #ジャウム・コレット・セラ(ジャウム・コレット=セラ)「ロスト・バケーション」
9 #ギャレス・エドワーズ「ローグワン スター・ウォーズ・ストーリー」
10 #デビッド・ローリー「ピートと秘密の友達」
#2016年映画ベスト<アメリカ(非メジャー)>
1 #サミュエル・フラー「チャイナ・ゲイト」
2 #トッド・ヘインズ「キャロル」
3 #ジェイ・ローチ「トランボ ハリウッドで最も嫌われた男」
4 #レニー・アブラハムソン「ルーム」
5 #アレハンドロ・モンテベルデ「リトル・ボーイ 小さなボクと戦争」
6 #トム・マッカーシー「スポットライト 世紀のスクープ」
7 #ダニー・ボイル「スティーブ・ジョブズ」
8 #ジェシー・ネルソン「クーパー家の晩餐会」
9 #テレンス・マリック「聖杯たちの騎士」
10 #デビッド・ロバート・ミッチェル「イット・フォローズ」
11 #ダン・トラクテンバーグ「10クローバーフィールド・レーン」
12 #クエンティン・タランティーノ「ヘイトフル・エイト」
13 #ロバート・バドロー「ブルーに生まれついて」(米・カナダ・英)
14 #サム・エスメイル「COMET コメット」
15 #アントニー・フークワ「サウスポー」
16 #リチャード・リンクレイター「エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に」(米)
17 #テイト・テイラー「ガール・オン・ザ・トレイン」
18 #ノア・バームバック「ヤング・アダルト・ニューヨーク」
19 #コートニー・ハント「砂上の法廷」
20 #ターセム・シン「セルフレス 覚醒した記憶」
#2016年映画ベスト<仏・英・伊>
1 #ルシール・アザリロビック「エヴォリューション」(仏)
2 #ブラディ・コーベット「シークレット・オブ・モンスター」(英・ハンガリー・仏)
3 #マイケル・グランデージ「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」(英・米)
4 #デニズ・ガムゼ・エルギュベン「裸足の季節」(仏・トルコ・独)
5 #サミュエル・ベンシェトリ「アスファルト」(仏)
6 #ナンモ・レッティ「母よ、」(伊・仏)
7 #パスカル・プサドゥー「92歳のパリジェンヌ」(仏)
8 #スティーブン・ホプキンス「栄光のランナー 1936年ベルリン」(仏・独・カナダ)
9 #ソウル・ディブ「フランス組曲」(英・仏・ベルギー)
10 #ジャック・オーディアール「ディーパンの闘い」(仏)
11 #マリー・カスティーユ・マンシオン・シャール(マリー=カスティーユ・マンシオン=シャール)「奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ」(仏)
12 #黒沢清「ダゲレオタイプの女」(仏・ベルギー・日)
13 #マシュー・ブラウン「奇蹟がくれた数式」(英)
14 #スザンナ・ホワイト「われらが背きし者」(英)
15 #スティーブン・フリアーズ「疑惑のチャンピオン」(英・仏)
16 #ライアン・ヘルゲランド「レジェンド 狂気の美学」(英・仏)
17 #アレックス・ガーランド「エクス・マキナ」(英)
18 #ステファヌ・ブリゼ「ティエリー・トグルドーの憂鬱」(仏)
19 #ミシェル・ゴンドリー「グッバイ、サマー」(仏)
20 #ポール・キング「パディントン」(英)
#2016年映画ベスト <その他の地域>
1 #マーチン・ピータ・サンフリト「ヒトラーの忘れもの」(デンマーク・ドイツ)
2 #ザザ・ウルシャゼ「みかんの丘」(エストニア・ジョージア)
3 #アトム・エゴヤン「手紙は憶えている」(カナダ・独)
4 #ジェームズ・バンダービルト「ニュースの真相」(豪・米)
5 #イエジー・スコリモフスキ「イレブン・ミニッツ」(ポーランド・アイルランド)
6 #ネメシュ・ラースロー「サウルの息子」(ハンガリー)
7 #サミュエル・フラー「ベートーヴェン通りの死んだ鳩」(西独)
8 #ライナー・ヴェルナー・ファスベンダー「あやつり糸の世界」(西独)
9 #ダリボル・マタニッチ「灼熱」(クロアチア・スロベニア・セルビア)
10 #ジョン・カーニー「シング・ストリート 未来へのうた」(アイルランド・英・米)
11 #カルロス・ベルムト「マジカル・ガール」(スペイン)
12 #セバスチャン・シッパー「ヴィクトリア」(独)
13 #グリームル・ハゥコーナルソン「ひつじ村の兄弟」(アイスランド・デンマーク)
14 #ペドロ・アルモドバル「ジュリエッタ」(スペイン)
15 #ファティ・アキン「消えた声が、その名は呼ぶ」(独・仏・伊・ロシア・ポーランド・カナダ・トルコ・ヨルダン)
16 #ハイロ・ブスタマンテ「火の山のマリア」(グアテマラ・仏)
17 #パブロ・トラペロ「エル・クラン」(アルゼンチン)
18 #アリ・フォルマン「コングレス未来学会議」(イスラエル・独・ポーランド・ルクセンブルク・仏・ベルギー)
19 #ジョン・クローリー「ブルックリン」(アイルランド・英・カナダ)
20 #ホベルト・ベリネール「ニーゼと光のアトリエ」(ブラジル)
次点◯#ジャコ・バン・ドルマル「神様メール」(ベルギー・仏・ルクセンブルク)
次点◯#イバン・イキッチ「バーバリアンズ セルビアの若きまなざし」(セルビア・モンテネグロ・スロベニア)
#2016年映画ベスト<ドキュメンタリー(国内)>(旧作含む)
1 #布川徹郎(N.D.U)「沖縄エロス外伝 モトシンカラカンヌー」(旧)
2 #森達也「A2 完全版」(旧)
3 #ひじ方宏史「ヤクザと憲法」
4 #マーク・プティジャン「ヒロシマ、そしてフクシマ」(日・仏)
5 #岩井俊二「市川崑物語」(旧)
6 #森達也「FAKE」
7 #冨永昌敬「マンガをはみだした男 赤塚不二夫」
8 #日比遊一「健さん」
9 #阪本順治「ジョーのあした」
10◯+#伊東英朗「放射能を浴びたX年後2」
#2016年映画ベスト<ドキュメンタリー(国外)>(旧作含む)
1 #パトリシオ・グスマン「チリの闘い」(チリ・仏・キューバ)
2 #バーバラ・ユンゲ #ヴィンフリート・ユンゲ「スクリーンプレイ:時代」(独、旧)
3 #小田香「鉱」(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
4 #マイケル・ムーア「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」(米)
5 #リンダ・ホーグランド「ANPO」(米・日、旧)
6 #ケント・ジョーンズ「ヒッチコック/トリュフォー」(仏・米)
7 #アシフ・カパディア「AMY エイミー」(英・米)
8 #ヴィム・ヴェンダース、#ロバート・レッドフォード #ミハエル・グラウガー #マイケル・マドセン #マルグレート・オリン #カリム・アイノズ「もしも建物が話せたら」(独・デンマーク・ノルウェー・オーストリア・仏・米・日)
9 #エイミー・バーグ「ジャニス リトル・ガール・ブルー」(米)
10 #チョン・ソンホ「でんげい」(韓国)
#2016年映画ベスト<アニメーション>(旧作含む)
1 #片渕須直「この世界の片隅に」(日)
2 #ユーリ・ノルシュタイン「特集上映「アニメーションの神様、その美しき世界」」全作品(ソ連、旧)
3 #山田尚子「映画 聲の形」(日)
4 #トム・ムーア「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」(アイルランド・ルクセンブルク・ベルギー・仏・デンマーク)
5 #新海誠「君の名は。」(日)
6 #マイケル・デュドク・ドゥ・ビット「レッド・タートル ある島の物語」(仏・日)
7 #湯山邦彦 #榊原幹典「ルドルフとイッパイアッテナ」(日)
8 #バイロン・ハワード #リッチ・ムーア「ズートピア」(米)
9 #A・スネーシコ・ブロツカヤ #V・グローモフ「せむしのこうま」(ソ連、旧)
10 #シン・ドンホン「少年勇者ギルドン」(韓国、旧)
次点 #津田尚克「Planetarian 星の人」
#2016年映画ベスト<映画祭、特別上映>
1 #ラブ・ディアス「痛ましき謎への子守唄」(フィリピン、TIFF)
2 #ウィゼマ・ボルヒュ「そんな風に私を見ないで」(独・モンゴル、OAFF)
3 #ジョアン・ペドロ・ロドリゲス「鳥類学者」(ポルトガル・仏・ブラジル、TIFF)
4 #アマンダ・ケンネル「サーミ・ブラッド」(スウェーデン・デンマーク・ノルウェー、TIFF)
5 #ヤン・P・マトゥシンスキ「最後の家族」(ポーランド映画祭)
6 #ウルリヒ・ザイドル「サファリ」(オーストリア・デンマーク、TIFF)
7 #ジョディ・ロック「レイジー・ヘイジー・クレイジー」(香港、OAFF)
8 #アルノー&ジャン=マリー・ラリユー「書くべきか愛を交わすべきか」(フランス映画祭2016in関西)
9 #アルノー&ジャン=マリー・ラリユー「パティーとの二十一夜」(フランス映画祭2016in関西)
10 #クォック・ジョン、#ウォン・フェイパン、#ジェヴォンズ・アウ、#キウィ・チョウ、#ン・ガーリョン「十年」(香港、OAFF)
#2016年映画ベスト<旧作(国内)>
1 #加藤泰「皆殺しの霊歌」
2 #野村芳太郎「五瓣の椿」
3 #加藤泰「車夫遊侠伝 喧嘩辰」
4 #塚本晋也「ヒルコ 妖怪ハンター」
5 #鈴木秀夫「非情都市」
6 #滝沢英輔「佳人」
7 #加藤泰「昭和おんな博徒」
8 #池田敏春「湯殿山麓呪い村」
9 #崔洋一「友よ、静かに瞑れ」
10 #斎藤耕一「小さなスナック」
11 #蔵原惟繕「硝子のジョニー 獣のように見えて」
12 #斎藤耕一「約束」
13 #川藤義郎「霧子の運命」
14 #蔵原惟繕「憎いあンちくしょう」
15 #石井聰亙「狂い咲きサンダーロード」
16 #鈴木英夫「不滅の熱球」
17 #中村登「夜の片鱗」
18 #篠田正浩「乾いた湖」
19 #大庭秀雄「黒い花粉」
20 #中平康「あした晴れるか」
#2016年映画ベスト<旧作(海外)>
1 #ユーリー・カラ「翌日戦争が始まった」(ソ連)
2 #ジャック・リヴェット「パリはわれらのもの」(仏)
3 #ウラジーミル・メニショフ「モスクワは涙を信じない」(ソ連)
4 #マノエル・デ・オリベイラ「過去と現在 昔の恋、今の恋」(ポルトガル)
5 #マイク・ニコルズ「キャッチ22」(米)
6 #オットー・プレミンジャー「ローラ殺人事件」(米)
7 #ジュゼッペ・デ・サンティス「にがい米」(伊)
8 #ウィリアム・ワイラー「探偵物語」(米)
9 #ウィリアム・キャッスル「血だらけの惨劇」(米)
10 #サミュエル・フラー「赤い矢」(米)
11 #フランシス・フォード・コッポラ「カンバセーション・・盗聴」(米)
12 #アピチャッポン・ウィーラセタクン「真昼の不思議な物体」(タイ)
13 #ルキノ・ヴィスコンティ「ベリッシマ」(伊)
14 #エミール・クストリッツァ「ライフ・イズ・ミラクル」(セルビア・フランス)
15 #エミール・クストリッツァ「ジプシーのとき」(旧ユーゴスラビア)
16 #ビリー・ワイルダー「深夜の告白」(米)
17 #ハワード・ホークス「バーバリー・コースト」(米)
18 #ロブ・ライナー「最高の人生の見つけ方」(米)
19 #アンソニー・マン「胸に輝く星」(米)
20 #アンソニー・マン「ララミーから来た男」(米)
#2016年映画ベスト<音楽映画>(旧作含む)
1 #ジョン・カーニー「シング・ストリート 未来へのうた」(アイルランド・英・米)
2 #ボブ・スミートン「フェスティバル・エクスプレス」(英・オランダ、旧)
3 #アシフ・カパディア「AMY エイミー」(英・米)
4 #エイミー・バーグ「ジャニス リトル・ガール・ブルー」(米)
5 #ロバート・バドロー「ブルーに生まれついて」(米・カナダ・英)
6 #ハニ・アブ・アサド(ハニ・アブ=アサド)「歌声にのった少年」(パレスチナ)
7 #ロン・ハワード「ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK The Touring Years」(英)
8 #クーロ・サンチェス「パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト」(スペイン)
9 #リチャード・リンクレイター「エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に」(米)
10 #斎藤耕一「小さなスナック」(日、旧)
次点 #石井聰亙「狂い咲きサンダーロード」(日、旧)
#2016年映画ベスト<中短篇>(旧作、アニメ、ドキュメンタリー含む)
1 #濱口竜介「天国はまだ遠い」(日)
2 #ユーリ・ノルシュタイン「話の話」(ソ連、旧)
3 #ファンホ・ヒメネス・ペーニャ「タイム・コード」(スペイン)
4 #深田晃司「鳥(仮)」(日)
5 #ルシール・アザリロビック「ネクター」(仏)
6 #高野徹「二十代の夏」(日)
7 #野原位「talk to remember」(日)
8 #バジル・ハリル「アヴェ・マリア」(パレスチナ・仏・独)
9 #パトリック・ヴォルラス「何も心配ない」(独・オーストリア)
10 #エヴァ・リリー「愛国者」(英)
次点 #行定勲「うつくしいひと」(日)
#2016年映画ベスト<印象的な映画祭、特集上映>
1「生誕百年 映画監督 加藤泰の仕事」(シネ・ヌーヴォ)
2「ハッピー・ハマグチ・アワー」(シネ・ヌーヴォ、元町映画館他)
3「濱口竜介短編特集」(元町映画館)
4「コメディ学入門」(神戸映画資料館)
5「映画監督 鈴木英夫の全貌」(シネ・ヌーヴォ)
6「ロシア・ソヴィエト映画 連続上映」(神戸映画資料館)
7「サミュエル・フラー連続上映」(第七藝術劇場)
8「第11回大阪アジアン映画祭」(第七藝術劇場他)
9「特集上映 フィルム・ノワールの世界」(シネ・ヌーヴォ)
10「フランス映画祭2016」(シネ・ヌーヴォ、京都シネマ)
11「第29回東京国際映画祭」(TOHOシネマズ六本木ヒルズ他)
12「松竹120周年祭」(シネ・ヌーヴォ)
13「第17回宝塚映画祭」(シネ・ピピア)
14「特集上映 芦川いづみ映画祭」(シネ・ヌーヴォ)
15「名作発掘シリーズ」(シネ・ヌーヴォ)
16「花開くコリアンアニメーション2016」(PSPO)
17「ショート・ショート・フィルム・フェスティバル2016大阪」(ナレッジシアター)
18「ユーリー・ノルシュテイン監督特集上映「アニメーションの神様、その美しき世界」」(シネ・リーブル梅田)
19「アピチャッポン・イン・ウッズ」(シネ・ヌーヴォ)
20「角川映画祭」(シネマート心斎橋、シネ・ヌーヴォ)
次点「追悼 永遠の女優・原節子」(シネ・ヌーヴォ)
#2016年映画ベスト お世話になった(なあと感じる)映画館(など)
1 シネ・ヌーヴォ
2 神戸映画資料館
3 シネ・リーブル梅田
4 テアトル梅田
5 パルシネマ
6 第七藝術劇場
7 シネ・ピピア
8 同志社大学寒梅館ハーディホール(※)
9 元町映画館
10 シネマート心斎橋
#2016年映画ベスト<新作総合>(劇場初公開が対象)※ Twitter未発表
1 #ルシール・アザリロビック「エヴォリューション」(仏)
2 #マーチン・ピータ・サンフリト「ヒトラーの忘れもの」(デンマーク・ドイツ)
3 #パトリシオ・グスマン「チリの闘い」(チリ・仏・キューバ)
4 #サミュエル・フラー「チャイナ・ゲイト」(米)
5 #ザザ・ウルシャゼ「みかんの丘」(エストニア・ジョージア)
6 #深田晃司「淵に立つ」(日・仏)
7 #ブラディ・コーベット「シークレット・オブ・モンスター」(英・ハンガリー・仏)
8 #片渕須直「この世界の片隅に」(日)
9 #アトム・エゴヤン「手紙は憶えている」(カナダ・独)
10 #ジェームズ・バンダービルト「ニュースの真相」(豪・米)
次点 #イエジー・スコリモフスキ「イレブン・ミニッツ」(ポーランド・アイルランド)
(2017年1月10日〜19日、Twitterにて発表、ただし※は除く)
「ピクルスが選ぶ2015年映画ベスト10」
(http://d.hatena.ne.jp/communicationbrakedown/edit?date=20160119)
※2011年から2014年までの映画ベスト10リンク付き
と、いうわけで、ありがとうございます。
今回で、あたまのなか研究室の論文記事が200件目(200日目)になりました。
これも日頃読んで頂いているみなさまのおかげです。(最近も書いたような)
最初の100日は3か月あまり、次の100日は4年あまり。(!)
これからも、マイペースでゆっくり頑張りますので、よろしくお願いします。
(2016年12月9日)
1台5役、じゃなくて、5台1役?
スマートフォンを使っている方は多いと思いますが、ネット、アプリ、電話、SMS、音楽と、いろいろ機能を使っているかとおもいます。1台でとても便利ですよね。
でも、私は、違うんだなあ。専用機主義というのか、リスク分散主義というのか。
いま私が使っている機器を紹介してみますね。(2016年11月現在)
1)iPod Touch iOS端末として使用。通信のできないなんちゃってiPhone。通信さえできればほぼiPhoneと同じ使い方ができる。主にアプリ、たまにネットを利用。
2)WiMAX2+ Wi-Fiルーター 上記だけだと当然通信できないので通信用に使用。1)以外にパソコンでも使用。
3)ケータイ電話 電話専用機として使用。SMS(Cメール)は有料ですが、通話は定額でかけ放題。
4)iPod Classic 今は亡き音楽プレーヤー専用機。容量が160Gなので入れたCDを他の端末に移すことができず、現在も使い続けている。いまだに使いやすい。
5)FREETEL priori 格安スマホ。本体価格も1万円程度で、フリーSIMは月額480円で使い放題。200Kだが実測もほぼ変わらず、スマホ本体の性能、容量が良ければ使える。実はスマホというよりも通信用としてテザリングを使うのがメイン。2)が故障・圏外・充電切れ時の非常用として。
これをいつも持ち歩いている訳ですが、これらを全部1台で済ましている人にとっては「そんなに持ってるの!?』と思うかもしれませんが、そんなにかさばるとは自分としては思わないので、全然大丈夫です。
あ、あとこれもあった。
6)大容量モバイルバッテリー 2台持ってますね。どちらかを充電切れ(1、2、5、まれに3)の場合に備えて。13000mAhと22400mAhの2種類。
最後のが一番重いですね。でもバッテリーは使えば使うほど減っていくので、こればかりはこれで対応するしか仕方がないでしょう。まあ、こんな感じです。
「1台5役じゃなくて、5台5役」ですね。
(2016年12月3日)
しばらくお待ち下さい。重大発表です。
しばらくお待ち頂き、ありがとうございました。
それでは発表します。
本研究室は、2016年11月18日で、200000ペイビューを達成しました!
(右下のカウンター参照)
こつこつ頑張ってきた、本研究室開設以来4年4か月の成果です。
そして、これを読んで頂いている皆様のおかげです。
ありがとうございました。
今後ともマイペースで頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。
(2016年11月18日)
映画を観続けるためにしていること
かつて、映画を集中して観るようになり始めた頃、困ったことがありました。
当時、よく休日に1日5本くらい観ていたのですが、3本目くらいで眼の奥が痛くなって気分が悪くなったりしたのです。
そこで、眼が痛くならないような対処をして、以来、眼が痛くなることはなくなりました。
以下にその具体的方法を記しますので、もし同じようなことに悩まされている方は参考にして頂ければと思います。
<1> 後ろの方の席で観る。
真ん中より後ろめに。これだけでも結構効果があります。
<2> 目薬をさす。
映画に集中していると瞬きが減り眼が乾燥するので潤す必要があります。
<3> 眼精疲労軽減レンズのメガネをかける。
ブルーライトカットのもの(いわゆるPCメガネ)が一般的ですが、僕が使っているのはこちら。
(http://pc.lensya.com/goods/revra/index.html)
<4> サプリメントを飲む。
ブルーベリー、ビルベリーなどのベリー系と、ルテイン系。ルテイン系はピント調整機能に効くと言われています。
(映画を長時間観ていると、同じ距離の画面をずっと観ることになりがちなので、ピント調節を行う機能が衰える可能性があります。<1>にもちょっと関わりますが、何本も観る場合、席を(少しずつでも)ずらすのも良いかもしれませんね)
後になるほど、どれほど効果が出ているのかはわかりませんが、特に問題になっていないので8年ずっとこれでやっています。
あ、あと、これも意外と意識はしても抜けがちなので、ぜひ。
<5> よく眠る。
体調を整えてコンディションを良くして観に行く、ということは重要です。特に睡眠。量よりも質ですね。ぐっすり眠りたいところです。
では、皆さま、これからも、楽しい映画館ライフを。
(2016年9月30日)
映画を観続けるということについて
映画を映画館で集中的に観るようになって八年が経過した。いよいよ九年目である。
当初は、映画については、(学生時代にそれなりに観てはいたものの)全然詳しくない状態(特に過去作)にあって「初心者」を自称し、それはおそらくずっと続くだろうと思った。
具体的には少なくと十年は「初心者」だろうと思っていた。
そして、その十年までそんなに遠い時期でもなくなってきた。
ずっと思っていたのは「十年たったら、映画にもちょっとは詳しくなって、映画の見方も素人考えではなく、少しは深くまで読み取れるようになるだろう」と思っていた。
しかしそんなことはなかった。
むしろ最初の3、4年くらいは、どんな映画を観ても楽しく、面白くない映画をどう観るかという意味でも面白く、どんな映画でも観たかったし、実際可能な限り観ていた。
ところがいつからだろう。5、6年をすぎるあたりから、そういう感覚が薄れてきたような気がする。
そして、もはや、今となっては、映画を観るのが以前ほど楽しいと思えなくなってきたことに気づいている。
決して全く面白くない、という訳ではないが、以前に比べるとトーンは低くなっている。以前はどんな映画も観たいと思っていたのに、今は観たい映画の方が少なくなっている。
これにはいくつかの理由があるだろう。趣味以外の自分の日常生活における環境の激変。体調の問題。経済的な要因。
しかしそれだけではない。もっとも大きいことがある。
これにはまだ自分自身で確信を得ていないので推測にすぎないのだが、そして、その可能性を考えるだけで、ちょっとした戦慄を覚えるのだが、「映画を観ることに飽きてきた」のではないか、ということだ。
いや、これは別の要因もある。「映画を観る目が肥えてきて、つまらない映画を観る気が起こらなくなったのではないか」という可能性だ。
いまはわからない。
これからわかってくるのかもしれない。
これからどうなっていくのかはわからない。
とりあえず十年まで様子を見たいとは思っているが・・どうなるかわからない。
あるいは突然、映画を全く観なくなるのかもしれない。(0という可能性は低いと思うが)
何周年記念だというのに、なんだか暗い話になってしまった。申し訳ない。
いつかまた、自分の映画に対する気持ちついての明るい話をできれば・・と思っているのだが。
(2016年9月3日)