あたまのなか研究室

ピクルス(2代目)とぶらいあん(初代)の研究室です。

小泉元首相の「脱原発」の真意

 これは、都知事選公示日に書いたものですが、5年後、10年後のために、ここに備忘録として残しておきます。

 小泉元首相は、首相時代に竹中平蔵元経済財政政策担当大臣とともに「規制緩和」を押し進め、その結果として、現在の格差・貧困社会の元凶となる政治を行った政治家です。そのことは忘れてはいけないことですが、同時に、「判りやすいフレーズの多用」「テレビにおいて、何をすれば大衆に受けるか」ということを熟知した「良くも悪くも優れた政治家」であることは間違いないでしょう。

 今回の「脱原発」に関わる言動については、唐突な印象が拭いきれません。本当に「脱原発」を行いたいだけなのか。それともそれをアピールすることによって何らかの利益を得ようとしているのか。

 その可能性について、考えてみました。数字が進むにつれて可能性が高いと私は考えていますが、どうでしょうか。


 1「単純に本当に脱原発が良いと思ったから(それ以上は考えていない)」
  →政治的展開として何も考えていないとはとても思えない。

 2「国民、都民に受けるフレーズとしての脱原発
  →人気取りのため。この場合は、いずれ脱原発はスローダウンする。(民主党、維新の会のように)

 3「自民党にも脱原発論者がいるというガス抜き」
  →自民党支持者で脱原発論者向けのガス抜きが考えられる。ポーズなので2と同じくスローダウン。

 4「反原発脱原発陣営への潰し(自民党への危機感と援助)」
  →かつて「自民党をぶっ壊す」と「自民党反自民」のポーズを取りながら長期政権を続けたことと同じパターン。

 5「「郵政民営化」と同じ、頑な信念に基づく新たな政治争点化」
  →小泉劇場2ndシーズン。とにかく強引であっても自分の力が有効である限りはそれを押し進める。
   この場合は、脱原発に向けて一直線に政治的に押し進めるだろうと思われる。
   ※ただし、ムリヤリ脱原発方針を進めても、郵政民営化のようにその後になって他の政治家達にひっくり返される可能性は大きい。


 (2014年1月26日)